タイ料理や中華料理に使われる「パクチー」は、独特な強い香りが特徴で、好き嫌いがはっきり分かれることが多いですよね。
パクチーを毎日でも食べたいくらい好きになる方も少なくありません。
そんなパクチーですが、実はすごい効能がたくさんあるのを知っていますか?
病気予防や女性にとって嬉しいアンチエイジングなど、魅力的な効能をたくさん秘めています。
食わず嫌いな方もいると思いますが、パクチーの効能を知ったら、食べてみたくなるかもしれませんよ!
パクチーってなに?
パクチーとは、南ヨーロッパ・地中海沿岸原産のセリ科のハーブで、独特の香りを持つのが特徴です。
よくカレーに使われるコリアンダーとの違いはなんなのか、困惑する方もいるようです。
実は、同じハーブなのに呼び方が違うだけなんです。
「パクチー」はタイ語、「コリアンダー」は英語になります。
なぜ2つの呼び名があるかというと、英語圏から入ってきた料理に乾燥させた種子や葉がスパイスとして使われていたので、さきに英語の「コリアンダー」という名称が根付きました。
その後、タイ料理を食べる機会が増え、生の葉を食べる機会が増えてきましたが、「コリアンダー」はタイ語で「パクチー」と呼ばれていたので、タイ料理の食材の食材として呼ぶ時や、生の葉を指すときには「パクチー」と呼ぶようになりました。
そのため、本来は同じハーブの名称なのですが、日本では生野菜の状態を「パクチー」、乾燥させた種子や葉を「コリアンダー」と呼ぶことになってしまったのです。
パクチーに含まれる栄養素は?
水分 | 92.21g | カリウム | 521mg |
エネルギー | 23kcal | ナトリウム | 46mg |
たんぱく質 | 2.13g | 亜鉛 | 0.5mg |
脂質 | 0.52g | 銅 | 0.225mg |
灰 | 1.47g | ビタミンC | 27㎎ |
炭水化物 | 3.67g | ビタミンB6 | 0.149mg |
食物繊維 | 2.8g | 葉酸 | 62㎍ |
糖質 | 0.87g | ビタミンA | 337㎍ |
カルシウム | 67mg | ビタミンE | 2.5mg |
鉄分 | 1.77mg | ビタミンK | 310㎍ |
マグネシウム | 26mg | βカロテン | 3930㎍ |
リン | 48mg |
これはアメリカの農務省が提供しているデータになりますが、ミネラルやビタミンが豊富なんです!
残念ながら日本で公開しているデータはないのですが、まるでサプリメントの様に栄養満点ですね。
パクチーの魅力的な効能
成分データからたくさんの栄養が含まれていることがわかるパクチーですが、それがどんな効果があるのか紹介していきましょう。
生活習慣病予防
βカロテンは体内でビタミンAに代わり、強い抗酸化作用を持ちます。
ビタミンCや鉄、カルシウムも抗酸化作用を持ちます。
抗酸化作用がどのように健康にいいかというと、体の中には、「活性酸素」と「抗酸化酵素」というものが存在します。
活性酸素はウィルスや細菌を攻撃する役割がありますが、増えすぎると正常な細胞も攻撃してしまいます。
抗酸化酵素は、活性酸素が増えすぎて正常な細胞を攻撃から守る役割があります。
活性酸素はストレスなどで増え、反対に抗酸化酵素は年齢とともに減少していきます。
パクチーの強い抗酸化作用が抗酸化酵素を助けて、糖尿病や、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守る働きがあるほか、がんの予防にもよいと言われているんです。
アンチエイジング効果
ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、美肌効果をもたらします。
また、ビタミンEも老化防止の効果があります。
注意しなくてはいけないのが、ビタミン類は加熱すると栄養価が低くなってしまうので、調理には注意が必要なことです。
例えば、パクチーに含まれているビタミンCは水溶性なので、加熱すると水に流れ出てしまいまうんです。
美容のためにパクチー摂取を考えるなら、加熱せずにサラダなど生で食べることが一番効果的です!
デトックス効果
人間の体の中には気づかないうちに、老廃物やアルミニウム、鉛、スズなどの毒素がたまっていっています。
それらの毒素は汗や排泄物として少しずつ体の外に出ていくのですが、現代人はその毒素の排出が間に合っていないと言われています。
パクチーにはそれらの老廃物や毒素を細胞から遊離させる働きがあるとされているんです!
抗菌作用
パクチーには抗菌作用もあるので、口臭の予防にもなってくれるんです。
ビタミンも豊富なので、風邪の予防にもなってくれるんです。
パクチーは食べすぎ注意?!
いいことがたくさんあるパクチーですが、食べただけいいことが起きるかというとそうではありません。
食べすぎには注意が必要なんです。
香りの強さから想像できるかと思いますが、パクチーは体にとって刺激的なものになります。
特別一日摂取量が決まっているわけではありませんが、体質によって、腹痛や下痢、吐き気、頭痛などを引き起こすことがあるんです。
食べすぎにはくれぐれも注意をしましょうね。
パクチーの選び方
パクチーを選ぶ時には、葉の色が鮮やかでみずみずしいものを選ぶのがおすすめです。
茎はあまり太くなくてよいので、張りのあるものを選びましょう。
しっかりとした香りがあり、薬味としての効果も期待できます。
スープやサラダに使う時は生のパクチーを選ぶとよいですね。
煮込み料理などの時には乾燥させたものを使うと使いやすいです。
パクチーの保管方法
生のパクチーは冷蔵庫で約2週間程度保存可能です。
鮮度が落ちると、色が黄色っぽく変色してきてしまうので、使いきれなさそうなときは冷凍保存をおすすめします。
そのまま密封容器に入れて冷凍するだけで大丈夫です。
うちではジップロックに入れて冷凍しちゃいます!
冷凍しても、理想は1か月を目安に使い切りたいですね!
まとめ
パクチーは、独特の香りをもつハーブで栄養満点!
生活習慣病予防、アンチエイジング効果、デトックス効果、抗菌作用をもっている
食べすぎると下痢など消化器症状が出ることがあるので注意が必要
聞きなじみのある「パクチー」は、その独特の香りが話題になることも多いのですが、実はすごく栄養豊富なハーブなんですね!
強い抗酸化作用によって、病気の予防や、美容にも効果があるのは嬉しいです。
今まで食わず嫌いだった方も、この効能を知ったら少しチャレンジしてみたくなりませんか?
一度チャレンジしてみる価値ありますよ。
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