日本人がよく使う調味料と言えば「醤油」ですよね。
食品のほとんどに記載されている賞味期限ですが、もちろん醤油にもあります。
醤油を買いだめしておいた時や、あまり自宅で料理をしない方だと、気づけば醤油が賞味期限切れになってしまうことありますよね。
醤油が賞味期限切れになっても、使い続けたい気持ちになりますが、実際安全なのでしょうか?
実は、使えることは使えるんです。
しかし、保存状態によっても様々です。
数日~数週間ならまだしも、2年など年単位で賞味期限が切れている場合はどうなのかもあわせて紹介していきます。
醤油の賞味期限はどのくらい?
醤油の賞味期限は、醤油の種類と容器に関係があります。
醤油メーカー大手のキッコーマンとヤマサの商品で比較してみました。
キッコーマン | ヤマサ | |||
濃口醤油 | ペットボトル | 18か月 | ペットボトル | 18か月 |
瓶 | 24か月 | 瓶 | 24か月 | |
淡口醤油 | ペットボトル | 12か月 | ペットボトル | 12か月 |
瓶 | 瓶 | 18か月 | ||
硬質ボトル(真空) | 12か月 | |||
生醤油 | 硬質ボトル(真空) | 12か月 | 鮮度ボトル(真空) | 18か月 |
さしみ醤油 | 硬質ボトル(真空) | 18か月 | 鮮度ボトル(真空) | 18か月 |
それぞれの賞味期限はこのようになっています。
同じ種類の醤油でも、容器の素材が違えば約半年程度の賞味期限の差があるのがわかります。
ペットボトルより瓶のほうが保存期間が長いですよね!
また、濃口醤油と淡口醤油を比べると、濃口醤油のほうが賞味期限が長いんですね!
両者ともに、ほとんどの賞味期限の期間は同じですが、生醤油だけヤマサのほうが半年ほど長い表示となっています。
醤油の保存期間は?
賞味期限は未開封時の保存期限となっています。
開栓後は、約1か月程度で使い切ることが推奨されています。
ただし、賞味期限というのは、本来の食品の美味しさを味わえる期間という意味なので、賞味期限が過ぎたからといってすぐに食べられなくなる訳ではありません。
特に醤油は保存食ですので、賞味期限を過ぎても、腐敗や変敗の恐れがなく、一般の食品に比べ長く使用することができます。
しかし、賞味期限を過ぎた醤油は空気が触れることで酸化し、色がやや濃くなり、風味が落ちてきます。
ただし、今は真空ボトルなど、醤油会社が酸化を遅らせる工夫を凝らしています。
キッコーマンの「いつでも新鮮」シリーズや、ヤマサの「鮮度の一滴」シリーズは醤油が空気に触れないボトル設計がされているためなので、開栓後も常温で保存し、90日間を美味しく食べられる期間と設定しています。
個人的にこのシリーズはとても便利で常備して使っています!
煮物や炒め物など調理過程で使う醤油はそこまで風味が気にならないんですが、お刺身を食べるときなど料理に直接醤油をつけるときは鮮度が保たれるのは嬉しいです。
醤油の保管方法は?
醤油は温度が高いほど、香り、色、味の変質が早くなるので、冷蔵庫に入れて保管することが推奨されています。
醤油が変質する主な原因は、温度(熱)と空気(酸素)と微生物(カビ)の三つです。
開栓すると醤油が空気に触れ、酸化が始まります。
酸化すると醤油の成分が変化して色が濃くなるので、まず、きちんと蓋をしましょう。
密封したり、冷蔵庫で保管することで、カビ予防にもなります。
冷暗所でもよいとはされていますが、効果を考えると冷蔵庫がベストです!
醤油にカビが生える?!
古くなった醤油の表面に生える白いカビは、「産膜酵母菌」という好塩性の酵母菌の一種です。
これは、体内に入っても有害なものではありません。
しかし、カビが生えると醤油は急速に色が濃くなり、香りや風味が落ちてしまいます。
したがって、カビが生えてしまった場合は、まず布でこしてカビを取り除き、鍋に移して加熱殺菌すれば使用することができます。
でも、無害とはいえ、カビの生えた醤油をどこまで使いたいと思うかは個人差があると思います。
白いカビが浮いている醤油を使うのはなかなか勇気がいりますね…
2年くらい賞味期限が切れた醤油は食べれるの?
未開封の醤油であれば、調理に使う分では問題がなさそうです!
しかし、開封後2年たっているのであれば、残念ながら諦めたほうがよさそうです。
なぜなら、先ほど記載したように、開栓してしまうと酸化が進み品質が落ちてしまい、保存状態によってはカビが生えることもあります。
醤油の匂いをかいでみるのも一つの指標になります。
通常の醤油よりもかなり臭いがきつくなっている場合は、避けたほうがいいですね!
いつまで食べられるかというと、保存状態などによって品質の変化が異なりますので、一律には決められませんが、基本的には賞味期限以内での使用が一番です。
古くなった醤油の上手な使い道
賞味期限が切れてしまっても、全く使えないわけではない醤油ですが、できるだけ美味しくいただきたいですよね!
醤油は加熱すると芳しい香りが生まれるという特長があります。
そのため、賞味期限が過ぎて風味が落ちた醤油は、焼き肉のタレやつくだ煮のような煮詰める料理や、みりんやだしと一緒に煮物などに使うと、風味の劣化もさほど気にならなくなるはずです。
まとめ
醤油は、ある程度賞味期限が過ぎても食べることができる
開栓後、酸化が進み風味が落ちるので、1か月を目安に使い切るのが理想的
醤油にカビが生えることもあるが、人体には無害
古くなった醤油は煮物などに使うと、風味の劣化が気になりにくい
⇒あくまで、開栓後1か月程度で使用し、賞味期限内に消費するのが一番おいしい状態
醤油の賞味期限などについてご紹介していきましたが、醤油のカビが無害なのが個人的には一番驚きました。
また、保存食なので、表示より長く使えるのは嬉しいですね!
小さいボトルのほうが高上りになることもありますが、自分の使用する量に合った醤油を買ってなるべく賞味期限や開栓後の期間をまもって使いたいですね。
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