イタリアン料理やフレンチ料理など、洋食を作ろうと思うとレシピに出てくるのが「白ワイン」ですが、白ワインを常備していない家庭も多いですよね。
まず、うちにはありませんでした…
日本料理の時には料理酒を使いますが、どちらも「お酒」というくくりには変わりないですし、白ワインを使った場合どんな効果があるのでしょう?
また、白ワインと一言で表しても300円程度の白ワインもあれば、1万円もする白ワインもありますよね。
料理に使うのに高級ワインは必要ではないだろうなと想像しますが、どんな白ワインを選べばいいのかななど、考え始めると疑問が止まらなくなってきてしまいます。
料理に白ワインを使った時の効果や、その選び方、保管方法などご紹介していきます。
白ワインを使う料理ってどんなもの?
ワイン煮込みやワイン蒸しの様に料理名に「ワイン」と入っているものはもちろんですが、そのほか
- 肉や魚介のソテー
- アヒージョ
- パスタ
- マリネ
- ロールキャベツ
- パエリア
- リゾット
など、数えきれないほどあります。
やはり、全体的に日本料理や、中華料理ではなく洋風料理に使われることが多いですね!
白ワインの効果は?
白ワインには酸味と糖分があるのが特徴です。
その酸味には3つの効果があります。
- 肉や魚介類の臭みを消す
- 旨味やコクを引き立たせる
- 香りづけをする
糖分には保湿効果があるので、鶏むね肉のようなパサつきがちなお肉もしっとりとさせる効果があります。
ワインの酸味にはたんぱく質を固くしてしまう効果もあるのですが、アルコールや糖分のたんぱく質を柔らかくする効果のほうが勝っているので、結果柔らかく仕上がります。
つまり、白ワインを使うと食材の食感もよくなり、旨味も増し、香りもよくなるといった、美味しくなるメリットがたくさんあるということですね!
料理に使う白ワインの選び方
実はスーパーなどでワイン売り場を見ると、「料理用ワイン」と書かれているワインがあるんです。
「表示が違うだけで中身は一緒なのかな?」
と思いますが、実は中身は少し違います。
料理用ワインは一般的なワインと比べて酸味や糖分が少なく、品質の安定性が高いので、開栓後も一般的なワインより長持ちします。
先ほど白ワインの酸味と糖分が良い効果をもらたらすとお話ししましたが、料理用ワインの分量の酸味と糖分で十分にその効果が得られます。
また、一般的なワインより乳酸が多く含まれているので、肉や魚の臭みを消したり、食材の保湿性を高めて、コクを出してくれる効果がさらにアップします。
メーカーや量にもよりますが、安ければ500mlで400円程度で売られています。
若干料理酒よりは値段が高めですね。
料理に使う白ワインの保管方法
気になるのが賞味期限や保存方法ですが、大変!パッケージに賞味期限が書かれていないんです!
コルクで栓をしているワインは別として、パックやアルミの蓋がされているワインは大体2~3年が賞味期限になります。
ですが、一度開栓してしまうと酸化が一気に進んでしまうので、せっかくの風味がなくなってしまいます。
そのため、白ワインの風味を大切にするのであれば、1週間以内に使いきることを目安にしなくてはいけません。
「1週間で、料理に500mlの白ワインは使いきれないよ!勿体ない!」
これは私の心の声ですが、多くの人が同じ思いを感じるはずです。
そんな時は冷凍保存をおすすめします!
製氷皿に入れて小分けにしたり、ジップロックに入れて冷凍すると約半年風味を損なわず白ワインを使うことができます。
ひと手間は必要ですが、半年あれば無駄なく使うことができますよね!
白ワインがない時の代用方法
料理を作っている途中で白ワインがないことに気づいた場合は何で代用すればよいと思いますか?
白ワインならではの素敵なところはありますが、ない場合は仕方がありません、こちらで代用しましょう!
料理酒
料理酒というのは、日本酒に塩分や水あめを添加したものになります。
そのため、料理に使うと風味がうまれますが、飲用には不向きです。
調味料として調整されているものなので、料理用白ワインの代用にはもってこいですね!
日本酒
日本酒はお米から作られた蒸留酒で、アミノ酸が豊富なため煮込み料理に使うとコクが出ると同時に具材が柔らかくなるのが特徴です。
アルコールの香りや風味が強いので、しっかり煮立たせてあげるとアルコールが飛ぶので使いやすくなります。
煮立てるのが短すぎると、アルコール漬けの料理になってしまうのでご注意を…笑
みりん
甘くて和食の香りづけやコクを出してくれるみりんですが、実は焼酎からできています。
また、お米を米麹で発酵しているので、あの甘さが生まれるんですね!
白ワインの持つ甘みが、みりんで代用するとピッタリ来ますね!
赤ワイン
白ワインがない時に、一番近い存在に感じるのは赤ワインかもしれませんね。
白ワインと赤ワインの違いは、ブドウの種類と発酵の熟成具合で製造過程はほとんど一緒です。
赤ワインのほうが濃厚で、渋みもありますが代用は可能です。
ただし、白っぽい料理の時に赤ワインを入れてしまうと、ワインの赤みが料理に表れてしまいますので色合いに注意が必要です。
スパークリングワイン
スパークリングワインは炭酸が入ったワインですね。
もちろん代用可能です。
炭酸のシュワシュワが気になるかもしれませんが、加熱すると炭酸はなくなりますので安心して使用してください。
ブランデー
ブランデーというと別物な印象がありますが、ブランデーは簡単に作業過程を説明してしまうと、ワインを蒸留して作ったお酒です。
主に白ワインからできているので、こちらも代用することができるんですよ!
まとめ
白ワインを使うと食材の食感が良くなり、旨味がでる
白ワインを選ぶ時は「料理用ワイン」を選ぶとよい
白ワインがない時には料理酒や赤ワインなどほかのアルコールで代用することができる
料理で使うアルコールは様々ありますが、白ワインを使うと洋風料理がさらにおいしくなりますね。
料理用ワインは安く手に入るのもよいところですが、白ワインと比べて料理に合うように成分が調整されているので、購入するときには料理用ワインを選びたいですね。
代用はできるので必ず白ワインがなくてはいけないというわけではありませんが、冷凍保存もできるので一度試してみませんか?
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